夫が自分と向き合い始めたあとの方が
ずっとずっと辛かった。

少しずつ良くなっては、また爆発して
の繰り返しで、

2歩進んでは1歩下がったり、1歩進んでは2歩下がり3歩進む。

そうやって、確実に少しずつ前に進んだ夫

5年見守ろう。人中になろう。と決意し
何度も何度も諦めかけ、その度にこの人の苦しみを癒す手伝いをするって決めたんだからって

私は夫を愛していたから。

愛する自分と憎しむ自分が交互に出てきて
訳が分からなくなって随分苦しんだ。

今もそう。昔よりないだけでまだある。

ただ、夫が苦しみから解放される事を願い
心から喜ぶ自分と、

こんなに自己犠牲してやったんだから
罪を償えと怒っては要求する自分。

地獄に突き落としてやりたいという憎しみ
酷い目に合わされたんだから、あいつを困らせてやるという執着心


色んな自分に振り回された。

良心の自分は、ただただ私が夫を貶す度に
泣いていたし、私が夫を愛していると思う度に笑っていた。

良心は、ただ夫という存在を心から愛しているからこそ、自我が猛烈に自覚できて
本当に本当に苦しかった。